この映画は主席連合の掟を破って、1500万ドルもの懸賞金付きで殺害リストに載せられたジョン・ウィックが、生き延びるために襲ってくる暗殺者達を殺しまくる
『殺人てんこ盛り映画』
です。
6~7割方が殺し合いのシーンではないかと思えるほど。
ジョンの殺しっぷりが映画の中心で殺伐としているわけですが、どうして興しろいと感じるのか?
その要素を考えてみるが、その前に基本的な映画情報。
監督:チャド・スタエルスキ
脚本:デレク・コルスタット、シェイ・ハッテン、クリス・コリンズ、マーク・エイブラムス
原案:デレク・コルスタッド
原作(キャラクター創造):デレク・コルスタッド
主な配役
ジョン・ウィック:キアヌ・リーヴス
ウィンストン(コンチネンタル・ホテルの支配人):イアン・マクシェーン
シャロン(ウィンストンの右腕でコンチネンタルのフロントマン):ランス・レディック
バワリー・キング(ニューヨークのキング):ローレンス・フィッシュバーン
ゼロ(日本の暗殺者ボス):マーク・ダカスコス
主席連合の裁定人:エイジア・ケイト・ディロン
ソフィア(コンチネンタル・ホテルモロッコの支配人。ジョンの旧友で借りあり):ハル・ベリー
ベラーダ(以前のソフィアのボス)
ディレクター(ジョンが育ったルスカ・ロマのボス):アンジェリカ・ヒューストン
主席連合の首長:サイード・タグマウイ
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この映画の興しろさの要素は、
①斬新で見ごたえのある接近戦
刃物や銃を手で捌いて、更には相手を投げ、或いは組んで接近戦で銃殺。
ピストルやライフルに弾を込め込めギリギリのタイミングでの銃殺はリアルでスピード感がありスリリング。
メインは銃殺だが、ナイフ殺・刀殺・本殺・馬殺に犬アシストなどバラエティで驚きに富んでいる。
肉弾戦で惹き込まれるアクションが何といってもこの映画の見どころです。
そして、アクションを意味づけるドラマ性で深みを生み出しているのが、
②裏社会の設定の面白さ
厳格な掟と絶対的な力で世界中の暗殺者を牛耳る主席連合があり、ニューヨークには暗殺者が溢れている。
ルールを管理するオフィスがあり、掟にそむいた者への懸賞金発令やホテルの「聖域」解除・指定などを行っている。
たくさんのスタッフがいて「どんなけ儲かってるんだ!?」と裏世界の賑わい振りが描かれている。
ジョンは街の至るところで暗殺者に襲われるが、乗り込んだタクシーの運転手までジョンのことを知っていて笑った。
そんな世界設定で、不殺の場である「聖域」や貸し借りの証である「金貨」「チケット」の重みなどのルールが世界観を際立たせ、ドラマを生み出しているのだ。
ルールは絶対だと知りつつ、義理と情、或いは野心やプライドでルールを犯し制裁を招いてしまう。
前作でコンチネンタル・ホテル支配人でジョンの友人であるウィンストンは、「聖域」であるホテルで主席連合のサンティーノを殺して掟を破ったジョンのために1時間の猶予を与えた。
このことを裁定人に咎められてコンチネンタルの支配人を降りるよう宣告されるが従わず、主席連合から精鋭部隊を送られることになる。
殺害指令が発動する前に、フライングで襲ってきた旧知のアーネストとの格闘で負傷したジョンはドクの元へ駆け込んで「金貨」を渡して治療を受ける。
ドクは時間一杯で傷口の縫いを中断して、指令発動後に薬の場所を教えてやる。
それだけでも「薬を与えた」とバレて制裁されるだろうからとジョンに2発、自分を撃たせて偽装を図る。
同じく前作でジョンに掟破りに使われた銃と7発の銃弾を与えたバワリー・キングは裁定人と共に現れた日本の刀暗殺集団ボスのゼロに刀で7回切られる。
ジョンが育ったルスカ・ロマのボスのディレクターは「チケット」でジョンをモロッコへ逃がして、これまた裁定人とやってきたゼロに両手を刀で刺し貫かれる。
モロッコのコンチネンタル・ホテル支配人のソフィアは「金貨」で、首長へ会おうとするジョンに頼まれ、以前のボスの元へ連れてゆく。
そこで愛犬を殺されたソフィアは怒り狂ってボスを撃ち、部下をジョンと殺しまくって掟を破ってしまう。
彼らは皆、ジョンの頼みを始めは断りますが、協力してしまうところに共感が生まれます。
③ジョン・ウィックのモチベーションと義理
ジョンが掟を破り、生き延びるためにそこ迄こだわるワケは死んだ妻への愛と義理。
元はと言えば、ジョンは妻が自分のために残してくれた犬を殺されたことでマフィアを壊滅させていたのだが、今度は、
「生きて妻との想い出を守るため。」
と首長に忠誠を誓って指を切って結婚リングを差出した。
生き延びるには首長の許しを得る他がないからと、そこ迄やった。
首長の条件は掟を破ったコンチネンタル・ホテルの支配人ウィンストンを殺すこと。
ウィンストンはジョンの旧友だ。
それを飲んでニューヨークへ戻ったジョンだったが、命を差し出したウィンストンを殺さなかった。
又しても掟を破ってしまったのだ。
ジョンに取っては「妻との想い出」よりもウィンストンとの「友情」が大切だっとということか。
いや、ジョンは「妻との想い出」もウィンストンとの「友情」のどちらも捨てられなかったのだ。
このことで、ジョンとウィンストンは主席連合から送られてくる精鋭の暗殺部隊とコンチネンタル・ホテルで共に戦う。
裁定人がジョンの暗殺を依頼していたゼロと弟子たちも相手にしなくてはならない。
但し、ウィンストンは分厚いドアで守られている避難部屋で優雅にブランデーを燻らし、ジョンと共に戦うのは右腕でフロントマンのシャロンと部下。
シャロンは慇懃なフロントマンですが凄腕でジョンへ好意を持っている。
主席連合の精鋭部隊を撃退したことで、裁定人はウィンストンへ協議へ申し出る。
ウィンストンの条件は自分の権力を保証し、主席連合への復帰を認めること。
ジョンはウィンストンが復帰を求めたことに驚く。
「今回の過ちを認め、あらためて主席に忠誠を誓う。」
と裁定人へ頭を下げる。
「ここを離れたくないから力を示したのね。あなたの忠誠を受け入れる。」
と裁定人は承認し、
「でも彼は?ジョン・ウィックをどうしたらいい?」
の言葉にウィンストンは「死んでもらう。」と数発の銃弾を撃ち込み、ジョンはホテルの屋上から落下する。
これでコンチネンタル・ホテルは「聖域」に再指定された。
ウィンストンにとってはジョンとの友情よりも自分の権力とコンチネンタル・ホテルが大切だったのだ。
ウィンストンのこの行動を見ると、ジョンに命を差し出したのは、ジョンは自分を殺せないと知っていて、ジョンに協力させて主席連合の精鋭部隊を撃退すれば返り咲きできると読んでの作戦だったのかと思える。
勿論、主席連合はジョンの掟破りを許さないから、この作戦には成功した後でジョンを殺すことも含まれる。
非情な裏切りだ。
しかし、ジョンは生きていた。
バワリー・キングの部下が落下したジョンを運び去った。
バワリー・キングは裁定人に切り刻まれた恨みに燃えていて、息絶え絶えのジョンに
「私は本当に腹が立っている。どうだジョン、君もか?」
と聞く。
「俺もだ」
とジョンが答えて第3部終了。
次作が楽しみです。
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Anazonプライム30日間無料体験で観る2021年6月17日現在の情報ですので、「ジョン・ウィック:パラベラム」のメンバー視聴が終了していましたら有料レンタルになりますのでご承知願います。
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