24.「病は気から」どころでない話

「病は気から」は心と体の関係を表していますが、その直結ぶりを飛んでも無く発揮してしまった婦人の話があります。

アメリカの例ですが、命に関わる病気ではない、

三尖弁狭窄症(さんせんべんきょうさくしょう)

という心臓の弁に疾患のある女性がいました。

彼女は軽度の鬱血性心不全もありましたが、それは薬でうまく抑えられていました。

それで検査を受けるために入院していたときに、

高名な心臓専門医がインターンの医学生たちを引き連れて彼女の病棟にやってきました。

彼女の状態はいつも通り安定していて、部屋から出て行くときに医師が

「この女性はTSでね」

と医学生たちに言いました。

TSというのは心臓専門医が三尖弁狭窄症

Tricuspid Stenosis

の頭文字をとって普通に使う略語です。

それを聞いた彼女は不安におびえてゼイゼイと湿った荒い呼吸をして、鬱血性心不全が悪化する前兆を示しだしたのです。

医学生たちが出て行った後に部屋に入った別の医師がどうしたのかと尋ねると

「先生が、私はもうすぐ死ぬと言ったの」

と彼女は言いました。

「あの先生がそんなことを言うはずがない!」

と医師が断言しても

「先生は、私はTSだと言ったの。つまり『末期的状態』Terminial Situationってことでしょう?

 あなたたちお医者様は、本当のことをはっきり言わないのよね。

 ショックを与えないように、いつも隠そうとする。

 でも、私には彼の言っている意味がわかってしまったのよ」

と彼女は言い張ります。

医師がいくら「TS」は「三尖弁狭窄症」の略語だと言っても納得しません。

それでどうなったかというと、彼女は心臓がだんだんと具合が悪くなってその日の遅くに亡くなりました・・・

なんともな話ですね。

リラックスする術を覚えねばです。

アメリカ男性の「病は気から」本当エピソード

彼は血液のガンである

「悪性リンパ腫」

にかかっていて、全身に大きな腫瘍ができていました。

当時、ある医学者のグループが

「クレビオゼン」

という新薬の化学処方を研究していて、マスコミはこの薬はガンを治す奇跡の薬だと騒ぎ立てていました。

彼のがんは進みすぎていたので、新薬の実験から外されるところだったのですが、特別な配慮で例外的に与えられました。

すると、奇跡的に彼の体重は増えて、

彼自身も気分がよくなって、腫瘍も急激に小さくなりました。

ところが、地元の新聞が、

「クレビオゼンは当初期待されていたほどの大発見ではない。」

と報じると、彼はすっかり落ち込んでしまって

すぐに体重が減りだして、腫瘍も大きくなっていきました。

医師たちは彼には暗示の力が大きく影響していると考えて、

「この病院に前回届けられたクレビオゼンは比較的効き目の弱いものだった、

 研究所は前回の問題点を改善し、もっと強力な新しい薬をもうじき送ってくる」

と彼に希望をもたせて、

「ついに来た!新しい薬が届いたよ!!」

と注射をしましたが、その中身は無菌水だったのです。

ところが彼は、前回と同じように劇的に回復しました。

しかしそれは、又しても新聞記事が出るまででした。

「米国医師協会は、クレビオゼンはガンにたいして全く無効だと報告した」

と掲載されたのを読んで、彼は衰弱しはじめて、その後まもなく亡くなったのでした。

これも何ともな話ですが、期待と失望がいかに身体に影響するかを示していますね。

ストレスをためず「病は気から」離れる

「生きてるって素晴らしいなぁ!」

と毎日がウキウキで充実しているでしょうか?

こんな気持ちだと病気も飛んでいきますが、逆に、

ストレスや悩みがあったりすると、気力が落ち込んで何をするのも嫌になって、学校をサボったり仮病で仕事を休んだりしたくなりますね。

さすがにそれはマズイなと頑張っても、そんな状態が続いていると風邪を引いたり熱を出したりして本当に寝込んだりします。

そんな経験があるのではないでしょうか?

私は会社時代、仕事がハードな上に生活の不摂生も重なって年に2・3度は高熱を出して寝込んでいましたが、病気で休んでホッとする思いもありました。

相当ストレスをため込んでいたんですね。

幸いというか、私は熱だけで済んでいましたが、

神経症やウツ病にまでなる方がたくさんいて、増え続けているようです。

正に

「病は気から」

で、心は体に直結していますから、ストレスを発散したり解放したり

「リラックス」

する術を覚えることは身を守るために必須だと2つのエピソードからも分かりますね。

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